2012/09/20

デジカメの内蔵ソフト

コンデジで流し撮りをした時にも感じたけど、複数枚の写真をカメラ内でソフト的に処理するという この流れは面白い。 

・手振れ補正 
 1回のシャッターを細かい時間に分割して何枚も撮影し、ブレが少なくなるように合成する。 
 NEX では同様に 長時間露光が必要な夜景も 手持ちで可能に。 

・ノイズ軽減 
 同じ場面で複数枚撮影し比較し、ノイズを除去する。(Kiss X6i マルチショットノイズ低減機能) 

・スイングパノラマ 
 横方向にたくさんの写真を撮影し、ソフト的に合成する。 

・1回のシャッターで 露出の違う 3枚を 撮影し、HDR(白とびや 黒つぶれを抑止した写真)撮影する。(EOS Kiss X6i など) 

そして、また面白いものが!。
カシオ、「全焦点マクロ」撮影搭載の「EX-ZR1000」を展示 
http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1209/20/news022.html
ピントをずらしながら たくさん撮った画像からピントの合っている部分を抽出して合成し、最終的に 全体にピントが合っている写真に合成するというもの。さすが、高速連射のカシオ!  
イマイチ用途は見えてきませんが、小物を紹介するときとかにはいいかも? 



このアイデア、逆にして 被写体のみピントの合った画像を使用し、残りは よりボケた部分を使用すれば、暗めのレンズでも 被写界震度の浅い写真ができたりするんじゃないだろうか? 
さらには、距離の違う二つの被写体に同時にピントが合っているといったこともできるかもしれない。 

はたまた、コンデジに多い簡易的なチルトシフト(ミニチュア風)写真、大抵は単に上下をぼかすだけなんだけど、この方法でピントを変えながら短冊状に画像を合成すれば、本当にチルトシフトを模した写真もできるんじゃないだろうか? 


今のところ、この手の合成は ほぼ同じ条件で撮った写真を合成しているけど、露光時間を違えたり、ズームを違えたりしたら さらに変わった、普段目では見ることができない新しいものが生まれてくるかもしれないし、このたくさん撮ってソフト処理する手法は まだまだ可能性がある気がする。